2009年8月19日水曜日

368:苦行から成道へ(パート2)

お昼だが昼飯はシフトしているのでまだオフィスである。昨日は前回の省内組織の問題でごたごたしたが、何とかソフトランドしてきた。

こういう時にあまり小刻みに動かない方が良さそうである。というのも、朝方偶然局長に会い、先ほどはトイレで問題の副局長にばったり遭遇。

お二方ともにこやかで目線を合わせていただいた。局長は町内会長的だと以前書いたが、中々調整役としては見事な腕前で問題点を見抜いている。

副局長もやっと自分の方から、「実は前副局長が去年急死して僕も役不足で大変なんですよ。」と告白してくれた。何とかこれでうまく運んでいくだろう。

アウェーという状況で海外の見知らぬ国の技術支援はまずその組織内の問題から把握しないと難しいが、この何カ月でやっと心を開いていただけた。これから心に火をつけることになる。まずは信頼関係の確立だが、辛抱強く、ある時はおだて、ある時はなだめ、ある時は脅かすこともあった。政治的な動きも時には必要だがあまりそれに依存すると後でしっぺ返しがくるので控えている。

これで省内3部門の体制が次第に整ってきた。

日本からは以前F/Sを実施したダム堆砂対策事業の調査開始の知らせが入った。シルダリア川調査と同様、前調査に大きな問題があって苦行を強いられたが、いずれの新調査はぜひ慎重に進んでほしいと願っている。いずれも持続的な開発事業として大きな問題を抱えているからだ。

何べんも言うが、開発の持続性を維持するためには、

科学的なアプローチ
実践的なプラン
しっかりとしたポリシー

の3要素が必要である。「最高レベル」のプロのコンサルタントが実施できることを心から願っている。それでこそクライアントの期待に叶うことができる。

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