2009年8月29日土曜日

391:もう日本も土曜日か

金曜の残業もこの辺で終了。

ビールはカルスバーグのクラシック。アルコール分が5%だから丁度いい。今日のノルマは水利用状況である。お決まりの内容だから特に問題はない。何しろ水資源としてはあまり不自由はしていない国だ。しかし、水へのアクセスが問題だ。都市部は下水施設もないため上下排水の整合性が取れていないし、無収水率も50%を超えている場合もある。

村落部でももうハンドポンプ付きの井戸は限界だ。効率的なレベル2給水の出番だ。それにコミュニティーレベルのO&Mの問題も多々あるし、10年以上経ったハンドポンプのリハビリも必要。都市給水システムも劣化。水資源全体の基礎調査もない。

問題だらけだが財政状態も悪くドナーやNGOに頼るしかない。事務次官や局長あたりもUNICEFとかNGOのいいなりにはなりたくはないのが傍で見ていて良く分かる。彼らも財政状態の悪い中良くやってきたし、それらを無視されて上から目線で国家レベルの政策や戦略を蔑ろにされたくはない。自尊心というものがある。

水供給局長は非常に優秀で何度も会っているが、日本の援助を高く評価している。何でだろうか?やはり日本人は相手の自尊心を汚すことはしないからだと思う。国家的な水政策や戦略に口を出すドナーやNGOより、地味ながら品質のいい施設をしっかり建設してくれる方が有難いのである。彼も高校生の時に日本のJOCVの先生に出会い尊敬していた経験があるのだ。製図の先生だったらしいが、その先生の思い出を20分ぐらい語ってくれた。

ドナーやNGOを無視するわけにいかないから表面的には仲良くしている。いよいよ日本の本格的な援助が必要だ。しかし、アフリカも含め世界には沢山の国や地域があり、日本の援助も限られているし、ひとつの国に優先的に支援するわけにはいかない。

縁あって赴任した国への思い入れはあるので、何とか精一杯支援できる有望案件を形成したいものだ。

その日本もまさに歴史が動く瞬間が間もなくやってくる。官僚の方々ももうその変化に敏感に感じ取り動いているようだ。ODA政策も大きく変わる可能性が高い。コンサルやゼネコンも戦々恐々としているか、あるいはそれどころではないか。大きなうねりを感じるのは私だけだろうか?

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