2010年9月11日土曜日

784:9.11.2001 in Manado

今日9月11日が10年前(正確には9年前だった)のテロと今年のラマダン明け休日と重なるのも何かの因縁だろうか。

連休2日目のここ官庁街もいつもと同じで閑散としている。今日のBBCは何か特集があるかもしれない。

さて、9年前の9月11日はインドネシア・北スラベシのマナドにいた。新設のゴロンタロ州のある流域の洪水緩和プロジェクトのM/P及びF/Sに参加した。新大統領の出身地であり、地方分権政策が始まり多少混乱していた時期でもある。マナド自体は港町で起伏もありいいところ。CIDAも6年間技プロのような援助をして団員は随分エンジョイしたらしい。残念ながら支援(6年間で6億円ほどか)が終わったら、全てが停止した。組織強化も人材育成もプロジェクトが終われば元に戻ってしまった。CIDAってこういう支援が多い。終われば、はいさようなら、といった具合。underfundedというTV映画がこれを皮肉っている。僕自身はカナダ大好きだけど、CIDAについてはあんまり評価しない。

さて、JVサブとして中堅のコンサル会社と一緒だったが、皆さん人柄も良く「のどかに」作業させていただいた。ちょっと緊張感はなかったが、他流試合もいい経験だった。

何時頃だっただろうか、NHKの夜のニュースで突然ニューヨークでビル火災か何かの特報が入ったと思う。事情が分からないうちに、画面に世界貿易センターが出て、そのうち2度目のジェット機の突入が見えた。NHKのスタジオの緊張が伝わる。その後はずっと画面に釘づけとなり、CNNへ切り替えた。

妻とも電話連絡をして事態を伝えた。

あれからもう9年。イラク、アフガンの混乱はまだ続き、収まりようがない。寧ろ聖戦になっている。

一方、参加した案件もその後事業化に進んでいない。有償対象はなく、無償事業を模索したようだがそれも頓挫した。インドネシアも案件が多いが、ゴロンタロ州までは中々届かないのが実情だ。インドネシアの水案件は大方最大手コンサルが受注していて、中小はその間で競争・刺激しないように案件形成してきたから、難しい案件が結構多い。具体の案件は言わないが。

もうそういう時代も終焉した。いいも悪いも情報はローカルNGOも含めネットで出てくるから、慎重に調査計画を進めることが肝要である。

今のところ、バカルダム発電所のリハビリに係る水理模型実験及び遊水地堆砂の数値解析、対策工法、排砂方式・維持管理方法など注目している。ところで、ジャワ島のウォノギリダムの堆砂問題はどうなったのだろうか?

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