2010年9月6日月曜日

770:マッカサルからのメール

06年に初めて南スラベシの案件に参加した。この案件はまず所属している会社では受注は無理だったが、何とか宿敵を押さえて勝利した。団員は小生以外コンサルタントとは言えない電力会社の素人の方々だったが良く取れたものだ。その成功のカギはローカルコンサルタントの参加である。

彼らが参加しなければ受注できなかったし、首尾よく調査は完了できなかった。その切っ掛けはネットでの情報だった。現地ハッサン・ヌディン大学ムニール博士の活躍を知ることとなり、案件参加要請し、快く受けてくれた。小生がプロポーザルを纏めたが、彼らの参加が効いていたと思っている。

団長は小生がする計画だったが、素人の部長が横から出てきて団長となった。小生はローカルコンサルを纏めて上流域の土壌流出などを纏めた。ダムの堆砂対策工は親会社の社員がやっていたようだ。途中でゼネコンがねじ込んできて、結局ゼネコン案を取り入れた。想像を絶する発想である。

あれから3,4年経ったか。対策工案がPLNに受け入れられず、塩漬けになったが、ダム堆砂は益々酷くなり再調査となった。詳細は知らないが、前回と違い、勝ったコンサルと負けたコンサルがJVを組んだ。これも想像を絶する。

その会社はその後離れたので、主導できる社員がいないので、両者がJVというのも頷ける。もう間もなく調査結果がでるようだ。

驚いたのは、小生が要請したハッサンヌディン大学をまた雇用したようだ。水文からEIAまで委託したようだ。そうムニ―ルさんがメールで教えてくれた。

彼らの調査にはまず信頼がおけるから大丈夫だが、調整池のリハビリとなるとどうなりますか。ODAで実験的な構造物は非常にリスクがある。奇跡的に成功した暁にはぜひ現地で排砂のオペレーションを見てみたい。学会で発表して頂けるといいのだが。

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