2010年9月14日火曜日

790:親父の助言

コンサルって、報告書の最後には当然結論があり提言を書いて終わる。管理業務などでは、アドバイザーとしてカウンターパートに助言・指導などを与えることになる。

言わば、助言することが仕事だが、助言と云うのは中々難しいことである。これはお仕事上のこと。

さて、個人的な問題が発生し、両親や知人・先輩などに助言を求めることがあるが、ある程度の決断を既にもっている上で、最後のプッシュ的で背中を押すような助言は有難いものだ。自分自身、迷った挙句に人さまに相談することはめったにない。

子供から大人になる過程で、父親に助言をもらったことは殆ど記憶にない。中学、高校、大学、大学院進学と結果を伝えただけで、進学に関して一切相談なしだった。浪人、留年、就職などの過程でもそう。

生活全般や学業にも一切説教を受けたことがない。

親父も仕事が忙しいし、あまり子供との談話が少なかったが、おせっかい的な助言がなかったことを変だと思ったことがなかった。

就職後のことや結婚でもそう。結果報告だけだ。

唯一これまでの人生で親父が助言して有難かったのは1度だけある。

会社を辞めて新スタートを切るとき、親父が珍しくいい助言をした。新出発への了解はしてくれた時、こういってくれた。

「去るも地獄、残るも地獄。同じ地獄なら去った方がチャンスはある!!」

親父もいろんな局面で心配はしていたのだろうが、辛抱強く見守ってくれたことを感謝している。

さて、自分が親父のように子供たちにいい助言ができるか。信じることしかないのだろうね。人生の意思決定は自分でしかできないものだから。

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