2010年9月4日土曜日

765:次期局長人事?!

去年始めて当地に来たとき、カウンターパートの水資源局長が面白いコメントをしていた。4半世紀に渡って日本からのコンサルに会っているが、やっと英語の出来るコンサルが来たと気さくに言った。当地ではこの4半世紀地下水開発しか支援していないし、ハンドポンプ付き深井戸建設だけ。だからコンサルは1社が独占。

へえー、日本人コンサルはそんなに英語ができないと彼は思い続けて来たのかと感じた。当事者のコンサルは個人的に知っているが、彼にはそんなこと言えないよね。報告書もずっとワンパターンだし、同じようなことを変わりなくやっているから無難な仕事でもあったのだね。英語力も4半世紀変わらずか。当地の人は優しいしジェントルマンだから感じていても言わないんだね。僕には気が緩んで白状してしまったわけだ。

さて、彼も退官し、それ以来ずっと空席だった。先日現事務次官に会った時に何とか早く局長ポストを決めてとお願いしたが、その後情報も入らなかった。

以前も書いたが、どこの組織でも秘書から情報が漏れてしまうことが多い。官民いずれもだ。

ある秘書から空席の局長ポストの人選について情報が入った。もう既にこの省の大方の職員とは仲良くなっているので、ちょっとした雑談から重要な情報が入る。

副局長以上の人事は、通常、省から候補者が選ばれ、大統領内閣府が決定する。3人推薦されたが大統領内閣府からは5人で再提出だという。

これをどう見るかは分かれるところ。

副局長以下の幹部職員の人事は日本でいう人事院が決め、ノンキャリアなどは省が決めるという。まあどこでも同じようだ。

いずれ局長も決まるだろう。去年一緒に頑張ったある優秀な副局長も他局の局長に昇格。別の二人の副局長はさて局長になれるか、あるいはだれか別の局或いは省から人選されるか興味深いところだ。

ここで取り巻く人的環境が益々良くなってくるので、こういう幹部との関係はすこぶるいい。大臣とも親しいが政治家だし、あまり会ったりすると事務次官が嫌がるかもしれないのであえて挑発はしない。局長同士の関係はあまり良くないので、局間の調整は中々難しいが、状況は変わっていないのが事実でもある。

自分は参謀的な仕事が向いているので、いい指導者がいると働きやすい。日本の指導者ももう小物ばっかりだからさみしいね。明治時代の外人技術者のような気分ですね。余談だが、イランで共有のメルアドを当時使っていたが、友人に出したメールを所長が盗み見したらしく、「君は俺に喧嘩を売る気か!!」と言ったのでびっくり。一般論として書いたプライベートのメールを見て、自分のことかと激怒していた。もうこうなると本当に小物としか言いようがない。実際彼自身がそう思っていたんだね。こういう人の下では仕事はできない。

0 件のコメント: