南アの映画チャンネルも明日の父の日に向けて今日から早速父に対する思いを感じる映画があった。
Namesake
Flags of our fathers
1本目はカルカッタ出身のインド人夫妻のアメリカでの新生活と二つの祖国を持った息子の話である。父親の深い思いで名付けられたGogolという名前を背負った青年が父親の思いを理解するまでを描いている。
戦前の日系2世の葛藤を彷彿とさせる話だが、インド人もユダヤ人と同じように移民前の文化や伝統を大切にしている傾向があるようだ。加州日系人は仏教会などを中心としたコミュニティーは比較的日本の文化を継承していたが、宗教的なつながりがない人たちは2世ともなると祖国への思いは比較的薄い。移民時期の交通手段が船であったからか。勿論、帰米2世もいるが。ハワイは若干違うようだ。
インド人は哲学的な思考を持っているインテリが多く、ごく普通のローカルスタッフがお昼休みにシェークスピアを普通に読んでいたの覚えている。英語の発音には難があるが、読み書きの実力は大したものだった。元々英語を理解できたので、母国語を捨てたり英語に対する劣等感はなかったのであろう。
2本目は名作と言われた硫黄島の戦闘の話。ストーリーはお馴染みなので省略。楽勝ムードで挑む戦線で意外に苦戦した。印象に残ったのは、ラジオでの日本からの英語放送。兵士たちが船内で「東京ローズ」の甘い言葉とジャズに酔っている。戦闘意欲を失くすプロパガンダであった。これと同じ放送はヨーロッパ戦線にもあって、ドイツに入ったらリリーに会えると期待したそうだ。リリー・マレーンという有名な歌がある。
息子というのは父親に対しては複雑な思いがあるが、父親の人生や思いをじっくり聞いてあげることがせめてもの親孝行かもしれない。それまでにはかなり時間がかかるものである。日本時間ではもう父の日だ。
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