2009年6月28日日曜日

269:The Peter's Law

本ブログは最初「統合的水資源管理」をテーマにしたが、次第に統合的が取れ(というか自主的に取って)単純に水資源管理と変えている。水資源に限らず管理は統合的であるべきであるし、統合すべき課題が膨大であるため、イギリスの水資源管理計画なども参考にした結果、統合的とあえて言う必要もなかろうとの個人的な発想である。

コンサルとして水資源管理に携わるわけだが、組織強化や人材育成も無視できず寧ろ重要な課題として評価検討する立場である。昔から水資源開発計画を行う上で組織制度や人材育成に係る検討はあったにはあったが補助的なもので調査計画の中心には位置していなかった。所謂「おまけ」である。これも変だなとは思っていたが副団長や団長になる前に話だから自分でどうこういう立場ではなかった。最近は開発より管理というパラダイムシフトがあり組織論が中心的な課題になっている。

さて、確か20年ぐらい前だと思うが、

The Peter's Law

という法則がアメリカから聞こえてきた。当時は大橋巨泉が紹介してたかな。

組織の逆機能とか機能破壊の発生と対策を考察したユーモア法則だとあり、著者のピーターは教育学者で、風刺のつもりで書いたと言われているそうだ。「人々はヒエラルキーのなかで、昇進していくうちに、いつか無能レベルに到達する傾向がある」という。

この法則は、

マーフィーの法則:間違う可能性のあることは、間違っても仕方がない
パーキンソンの法則:仕事は完成のために許容された時間のある限り膨張する

と並ぶ3大ユーモア法則だそうだ。


改めて考えると、どうも今のコンサル会社の逆機能という問題は深刻だし、3大ユーモア法則が当てはまる深刻な状況なのではと思ってしまう。

仕事はまじめにしなければいけないが、多少余裕を持ってこれらの「ユーモア法則」を真摯に考える時期が来ているのではないだろうか。

一般企業の普遍的な課題であるが、コンサル特有の課題をピックアップして解決していかないと、海外途上国での仕事などとても恥ずかしくてできないのではなかろうか。

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