2009年6月27日土曜日

266:今週の総括

ホテルのお客さんもだんだん増えてきて朝のビュッフェも賑わってきた。5月中旬はホテルも閑散としていて経営状態を心配するほどだった。格安のダウンタウンのホテルはほぼ満員だそうだ。経済的な活気を感じる。

通常と違って車両で移動しないので見えるものと見えないものが出てくる。スーパーの品ぞろえとか買っている人の違いなどは数個所で比較できない。町や地域全体のマクロ的な観察もできない。その反面、歩くことで以前なら見過ごす事象が少しずつ分かってくる。

レソトやケニアではそれほどの黒人の顔を比較分析することはなかったが、今回はずっと多く観察できる。アジア人に似た顔立ち、チャーミングな女性やハンサムな男性、真面目そうなサラリーマン、有能な国際機関職員など。やはり数をこなさないといけない。治安の悪さは街角の人の目線・目つきで概ね分かる。

アフリカ中部固有のサツマイモの存在も初めて知った。キャッサバやジャガイモは知っていたが、スウィートポテトは今が収穫期らしい。蒸したサツマイモをオフィスでかじる職員が多い。うまそうである。ケニアから南部までかなり広範に取れるらしい。

一方、社会の諸相は飲み屋やナイトクラブといったある意味「悪所」に行かないと絶対に分からない。他国ではどこでもあるし危険承知でお勉強のために出かけることもあるが、ここでは車両の確保ができないため控えている。情報だけは持っているが。貧困の影響は中々見えないところで知ることができるのだが。欧米人はそうした悪所で相当エンジョイしているそうだが、日本人は見かけないそうだ。これはローカル人情報。

ビールやたばこは自国生産しているので日本の3分1以下で手に入りお得である。肉についてはやはりチキンがうまい。ビーフやポークはいまいち。ソーセージですらチキンを選んでいる。

さて、今週のニュースだが、

1.京教大事件

やっと収束したようだ。示談成立とか。「有能な?!」弁護士の活躍が想像できる。これもwin-win交渉である。

2.イラン

まだ混乱が続いている。どうなることやら。BBC支局長も国外追放。PressTVも低調。暫く傍観である。イランでもIWRMの調査が実施されているのでこの混乱の影響が出ないことを祈っている。

3.ジャガイモ生産

世界的にジャガイモが注目されているようだ。インドではこの20年で生産高が20倍になった。新種も研究されているそうだ。米からジャガイモという流れができるのであろうか。ポテトチップスやフレンチポテトという需要もあるようだ。

4.シンガポール水週間

水ビジネスへの日本本格参入が官民協働で進めようとするアクティビティーは知っていたが新聞記事でも結構取り上げられているらしい。この記事は長男が見つけて奥さんが送ってくれた。5年前に東南アジアで本格的なF/Sを無謀にも実施したが、後5年ぐらいでROによる淡水化事業が活気づくと予想したが何とか浮上してほしい。原水として海水と汽水も考えること。効率性や経済性がずっと違ってくる。管理も。

東京都水道局では年間300人弱の方が定年で退職されると聞いている。そのうちの3分の1でも海外での水道事業に参加していただくといいのだが、突然海外ではと困惑されるかも知れない。膜メーカーやプラントでは世界的な会社も多いが、調査計画や組織管理経営という側面ではかなりの遅れがある。コンサルもあまり調査計画に係ってこなかった。造水促進センターさんの更なる貢献が期待される。

それにしても親父の関係記事を長男が知らせてくれるのも有難い。小生は結婚後平均して年間の半年は海外単身赴任であり、単純に考えても家族との生活は半分しかない。物理的に一緒にいないことが親子関係に大きく影響してきたことは無視できない。親父とも13年間口を聞かなかったこともあり、今度は逆の立場である。子供たちが自分の判断で進めるアクティビティーをじっと見守っていきたい。自分もそうだったし、80歳以上生きられる人生なのだからまだまだ先は長い。

5.コンサルタントの大御所

古巣のコンサル会社の大先輩である方からメールを頂いた。大兄は小生が81年入社して以来の上司で非常に有能で知的な方である。確か今年73歳になられる。ご意見番的な方が多い会社だったが、その方々の中でもピカイチである。自分が大した実力がないので、人さまの実力のあるなしに対する感性が強い。実力のある方に対する尊敬が強い半面、実力のない方々からは嫌われることになり、これが小生の悪い癖だと妻からよく言われる。確かに必死でサラリーマンをやっている人は自分の弱みを見透かされているようで嫌であろう。

大先輩に有能な方が多くおられ適宜ご助言を頂けるのは幸いである。自分にはそうした人徳がないが、せめて70歳を超えても「お座敷」からお呼びがかかるように心掛けたい。まずは健康。次が弛まぬお勉強である。その次がクライアントのニーズ。コンサルタントはサービス業であるという意識は必須である。我々は評論家でもないし、サラリーマンでもない(かな??)。

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