2009年6月24日水曜日

259:Sirと言われて

Sirと言われて悪い気はしないが、自分が使う場合は注意が必要である。

概ね言われる国は英語が公用語となっている開発途上国である。流石にアメリカやイギリスではホテルのボーイなどサービス業程度か。或いは飛行機のファーストクラスではある。ビジネスクラスではもう言われないだろう。英国航空のファーストクラスは別世界である。キャビアやフォアグラは食べ放題。まさにサロンである。女性のキャビンアテンダントはいないが。

さて、自分が言う場合はどうだろう。C/P機関の副局長とか局長以上には言うことにしている。部課長程度では嫌味になる可能性がある。この場合は英国人の対応を見てまねることにしている。

比国ではアメリカ軍の影響かどこに行ってもsirと言われる。慣習化されているのであろう。言っている方も無意識である。ここ南部アフリカでもそうである。bossということもある。軍人のsirと紳士のsirには大きな違いがある。

植民地化されていた国の宿命でもある。

ところでイギリスのグラマースクールの生徒は先生に対しての発言には必ずsirをつける。これも長年の慣習だが一つの礼儀を感じさせる。言葉に礼儀が感じられなくなると言葉自体に信頼感が生まれない。ちょっとした言葉のあやだが重要なことと思う。尊敬や礼儀を表現するのは言葉しかない。言葉が変わったら子供の精神世界に異変があると思っていい。

お辞儀とか謙虚な行動は他民族には異様にしか見られないのである。言葉の大切さをつくづく思う。

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