当地での調査ももう1カ月。
アフリカの水供給と言えば地下水開発とハンドポンプと相場が決まっていて、先日もあるJOCVの方とお話ししてもアフリカではどこへ行ってもハンドポンプしか見ていないという。
確かにそうであろう。特に村落給水は。
しかし、それだけではないのである。渓流取水もあれば小ダムもある。国によってだが。
そのため表流水開発部門や水供給管理担当部門の方は日本の技術支援対象ではないと感じている。しかし、最近はすでに村落給水の維持管理強化も支援対象であるし、小ダム開発の可能性は無いとは言えない。
彼らとも挨拶から始まり雑談を日々継続している。まだ公式な協議はまだだが、少しずつ仲良しになっている。地下水開発担当者は支援の対象がO&M部門や表流水に移るのではないかと多少心配しているのであろう。その点に関しては地下水の開発も重要であるし継続する必要性は変わらないと伝えている。
水資源関連省の事務次官や局長クラスは水資源の開発と管理の総合的な取り組みの重要性を認識しているが、副局長クラスはまだそこまで理解していないのが実情である。
そこが組織の最高幹部の悩みでもある。サウジもそうであった。
まずは担当分野の重要度、存在意味を認識してもらい、そこからさらに水資源全体から見た担当部の立ち位置を意識してもらうお手伝いをさせていただいている。
毎日、挨拶と雑談では意味がないかもしれないが、協議や交渉ごとは後のお楽しみと見ている。
これまである意味の状況証拠を積み上げてきたが、雑談から物的証拠を引き出している。
それにしてもイギリス式なのか古典的な
hydrogeologist
hydrologist
civil engineer
といった専門家名がまだ残っている。水資源専門家、水供給専門家といった肩書はない。
いつまでも古典的な肩書では昨今の課題に対応できないのだが、やはり昔からの習慣なのであろう。それはそれでいいのかもしれない。それにしても紳士的な人ばかりで助かっている。
ドナー会議で議長からAOBで何かあるかと質問されたが、まだ事情も良く認識していないので、まだ
An Obscure Bussiness
といったら参加者が笑ってくれた。ジョークを理解してくれて幸いであった。お陰で風邪も治った。
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