2010年10月15日金曜日

858:レビューは真摯に

風邪を引いたらしので、少し穏やかに過ごしていた。海外での単身赴任は自分しかいないので、自然治癒力が頼りである。2日ぶりに回復してきた。

さて、主題である。

水省の中にいても全ての情報を得ることはできない。DfIDが80年代に専門家を2人派遣したが、いずれもチーフとして配属されていて部内及び部外の活動状況はほぼ入手できたはずだ。

小生の場合は、省内での職位が与えられていないので、情報収集は職員各位の個人的な判断に全て依存している。ドナーなどは省の外にいるからまず重要な情報は要請によって得られるだけだから、まだ小生のほうがやり易い。ドナーは要請するべき対象を知らないからある意味無力である。

昨日はあるチーフからこれまで水面下で省外には全く伝わっていない内部資料がどっさり得られた。ドナーも全く知らされていないもので、扱いは要注意である。これらの情報を整理して、省及びドナー両方が満足する手法を考える必要が出てきた。

あるドナーとの覚書文書や別のドナーに対する厳しい省の内部文書、いずれをもレビューする立場は面白い。

レビューだけでは仕事にならないので、これからじっくりと真摯に対応することになる。省と云っても4局ある。局間の権力闘争もある。

中々面白い仕事なのだが、それだけに各局職員各位との暗黙の了解、信頼関係がないと無力だ。

世銀やアフリカ開銀、UNICEFを相手に堂々と仕事をする爽快感はない。30年の経験でやっとこういう面白い仕事に従事することになった。継続は力なり、は正解だね。

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