2010年10月19日火曜日

866:豪州に持っていかれたPNG水力

PNGのワボ水力に関してはこれまで何回か書いているが、結局豪州に海底ケーブルで持っていかれるようだ。下記情報参照。

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QLD、電力をPNGから輸入に
250kmの海底ケーブルで

 9月15日、QLD州政府は、パプア・ニューギニア(PNG)の水力発電所の電力を輸入する計画。
 同日、アンナ・ブライQLD州首相は、「2020年頃までには、PNGのガルフ州ワボに建設されるプラリ水力資源発電所で1,800メガワットのベースロード電力を発電し、ウェイパ経由でタウンズビルまで送電する」計画を発表した。
 同電力はパプア・ニューギニアの豊富な水力エネルギーを利用するため、二酸化炭素排出量はほぼゼロに近い(訳注:建設、設備生産、ダム運営には化石燃料を用いるため、ゼロにはならない)。ブライ首相は、「QLD州全体の現在のピーク電力消費量は、約8,900メガワットだから、プラリ発電所の規模が分かると思う。9月15日、PNG、オリジン・エナジー、PNGエネルギー開発社と協力覚え書きに署名し、プロジェクト事業化調査を始める。このプロジェクトが成功すれば、グリーン・グリッド電力プロジェクトで、何千人もの雇用を創出し、PNGに再生可能電力を供給し、QLD州北部に前例のないグリーンな送配電を実現し、国内電力市場に売電することも可能だ。国内郡部地域にとってスノウイー川計画以来のカンフル剤になる。しかも、グリーンな電力は、タウンズビルを州第二の産業都市に作り替え、ウェイパのボーキサイト鉱脈開発の力にもなる」と語った。
 さらに、「ワボの水力エネルギーは膨大で、1970年代に技術的、環境的調査が実施されたが、PNGには電力需要がなく、しかも当時は250kmの海底電力ケーブル敷設の技術もなかった。今は両国で電力開発の態勢が整っている」と語った。
 オリジン社は、2012年には、環境、社会、技術など総合的な事業化調査を終え、報告書を提出する予定になっている。(AAP)

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