2010年10月16日土曜日

859:世界遺産とISO

朝風呂から出て、BBCを見ていた。このごろシリーズでやっているナイジェリアの特集だ。南アからの衛星放送でメロドラマも多いが、大概は南アかナイジェリアだ。それくらいナイジェリアも発展している。

ナイジェリアも石油のお陰で急成長。なんとなくインドネシアのような成長ぶりだが、実態はどうも違うらしい。BBCの月刊雑誌「Focus in Africa」でもナイジェリアが特集だった。この雑誌は日本では入手できない。

さて、本題だが、世界遺産の登録に向けて日本の自治体が躍起になっているようだ。登録されれば観光客が押し寄せると云う期待感が高いことを物語っている。自治体も素人だし、登録するためにはコンサルタントの力が必要で、「世界遺産コンサルタント」が引っ張りだこのようだ。以前ISO登録の流行の時もISOコンサルタントが人気だったのと似ている。

あれからもう10年以上経ってISOの注目度はかなり低い。ISO登録したからと云って業績は上がらないし、コストだけが永遠について回る。ろくなことはないのである。経営者の無能ぶりが見て取れる。

さて、世界遺産コンサルのコメントを発見したので、下記に示す。

「ここ10年程、遺跡そのものではなく、物語性が求められている。情報をどのように集め、整理していくか。保存計画を立て、推薦書を書くまでの過程が重要になる。」

コンサルにとって物語を作るのはまさに適任でしょうね。だけど、これでいつまで生きていけるんでしょうかね。登録が増えるほど世界遺産としての価値は下がる。ISOと同じような運命になるのではないか。

コンサルタントにも持続性が求められているね。

0 件のコメント: