2010年10月27日水曜日

880:全国・流域レベルの水資源M/Pの意義

今日はガタガタ動いていたが、外を歩いていて何気に首の後ろに違和感を感じた。暫くしてランニングに動くものを感じたのでシャツのボタンを外すと中にはゴキブリが1匹いた。直ぐにボタンを何個か外して外に出した。いやー、こんなことがあるんだね。日本だったらぎょっとして慌てふためくが、なぜかアフリカなのか平常心で対処した。

日本だと元々ゴキちゃんは嫌いで、1匹でも出てくると恐怖心を覚えて殺虫剤を慌てて探す臆病な性格だ。うちの奥さんはその点勇敢で手で捉えて捨てることができるが、その勇気はとても自分にはない。

ゴキちゃんが自分の体にへばりついているという最悪の事態だが、アフリカボケなのか何の緊張感もなかった。いいんだか悪いんだか分からない。もう経験はしたくないけど。

さて、本題に入るかな。

以前からクライアントから全国レベルの水資源マスタープランに対する考え方の変化は知らされていた。事業仕分けでも開発調査は要らないといった極端な意見が出ていることも知っている。

余談だが、多分事業仕分けのメンバーにはあるNGO出身の方がおられるから、彼の意見が出ているのかなあと想像していた。彼もNGOから大学講師になられて随分偉くなったねえ。

そんな折、今日の公示でなるほどなあと思う案件があった。ご存知の方も多いと思う。

統合的水資源管理における援助アプローチの検討ー全国水資源マスタープランの評価ー

という「プロジェクト研究」である。

なるほど、そういう案件があるといいなと思っていたが、やっと出てきたか。

マスタープランの是非を問われているのだろうか。

結論を言えば、世銀やアジ銀、UNDPでも全国は兎も角、流域を対象として実施しているものが多いので、なぜマスタープランが必要かという議論はおかしいはずだ。確かに世銀などは力仕事の多いコンポーネントを軽くして、戦略的投資計画をやる場合があるが、既存施設のアセスメントや水文データや分析をしないケースも多く僕自身は問題視している。

M/Pの成果としてF/S案件が出て来ないわけがない。ただし、昨今はF/S後実施に向けての資金がないため、D/DやS/Vまで至らないケースは確かにある。だからと云って、M/Pが必要でない理由にならないはずだ。

一方、21世紀に入る前後からはこのブログでもお馴染みのIWRMの重要性が世界的に流行し10年で凋んでいるが、潮流としては、水資源開発から水資源開発管理という流れになってきたとは思う。

また、UNDPやGWPなども中央アジアなどで全国IWRM計画を支援している。ただし、開発計画は除外するケースが多い。

開発と管理は切り離せない関係だから管理計画のマスタープランはあんまり成果はないと思うが、わが国でもブルガリアだったかな事例はある。

このプロジェクト研究の成果は非常に興味のあるものである。どこのコンサルが受注するかはいずれ分かるだろう。

開発M/P
開発管理M/P
管理M/P

などが全国レベルでODAとして事例があるが、まだUNDPやGWPのように全国IWRM計画はなく、数カ国では、

流域単位のIWRM計画は実施中或いは間もなく終了する。

全国も流域も同じに考えた方がいいかもしれないね。研究対象として。

結果が報告されるのは来年の秋ぐらいでしょうか。コンサルの力量が問われるし、結果次第ではM/Pがなくなってしまうので、そういう結論になってほしくないね。受注するコンサルさんは頑張ってほしい。

0 件のコメント: