2014年1月26日日曜日

2048:Argo映画編

イランという国は大好きだ。3度行ったかな。そのことは以前何度も書いている。

ただ、最初行ったときは、さすがに初めてだったし、イラン革命のことも知っていて不安は無くはなかった。

行く前に、イラン人カウンターパートの日本滞在のアテンド中、何度も僕の専門を聞かれた。専門家のCVの審査は非常に厳しく特に高い報酬を出すため、それに見合う専門性を常にチェックされていた。水理専門家として非常に高度な解析を担当することになっていたが、僕のCVはどちらかというと水文に特化するように書かれていたため、何度も何度も水理の専門性を聞かれていた。

所長が月500万とかね、とにかく報酬の高さは異常だったね。現場所長で、出来が悪く報酬を貰えなかった人もいるくらいだった。

さて、首尾よく質問には答え、難なく「水理専門家」として認められ、イランに入国したのだった。

そういうこともあり、スパイでもないのに、滞在中も監視されているようでもあり、仕事を無事に終えて帰国する時の解放感は非常に高かったね。

それと、会社から頼まれた備品(あれは何だったんでしょうね。もう忘れた)を入国の時に取り上げられ、出国の時に取り返すことも結局できなかった緊張感もあったかな。

その後2回行ったときはさすがに何の不安もなかった。ただ、一緒に仕事をしていた会社の人間たちと離れた時の解放感はあったね。日本人の方がひどかった。イラン人は一人として問題なし。

さて、首題。

Argoは昨年のアカデミー賞作品賞。イラン革命時、カナダ大使館に逃げたアメリカ人を救出する実際の事件を元に作られた。実は、ナショナル・ジオグラフィックのドキュメンタリーでも数回見ているので、事実としてはかなり詳細知っている。

映画化ではかなりフィクション化しているが、緊張感は伝わってくるね。政治的に複雑な国からの出国はどこでも緊張するね。チェックインして、出国審査して、ボーディングのアナウンスを待っている2時間ね。

別に悪いことしているわけじゃないのに、なぜか不安感あり。

イランもかなり落ち着いてきたし、もう何も問題なさそうだね。案件はあるようだし、また行く機会もあるでしょう。

イランのケバブは、トルコとウズベキスタンと同じように最高なのだ。あのうまさは忘れられないんですね。今の食生活が悲惨だから、特にそう思う。

食は文化だねえ。


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