2014年1月13日月曜日

2018:人材不足の深刻さ?!

安倍さんも無事にエチオピアに移動されたでしょうか。夫人も同行しておられたようですね。10月に帰国した際、京都の清水寺で行われたピアノリサイタルで、目の前に居られたからびっくりしたことがありました。スペイン大使ご夫妻のお隣だったね。

さて、最近の案件応札結果や状況を調べたり耳にしたりすると、益々コンサル会社の人材不足と案件対応能力と熱意の低下の深刻さを感じる。

まあ案件が多すぎるということもあるのかもしれないが、絶対的な数は減っている。とすれば相対的に案件の数がコンサル会社の対応能力を超えているのだろう。

ミャンマーのある案件では、某最大手コンサルは団長に会社幹部クラスを団長にして応札したが、国内の経験しかない方で、結果失注。当然の結果だと思うが、そういう体制で応札した発想が分からない。お殿様気分なんでしょうかね。海外の案件を舐めているとしか思えない。昔は、団長もお飾りで良かった時代も確かにあった。副社長クラスがベトナムの案件で団長。副団長がとりあえずできる人だったので無難に終わった。クライアントも副社長とあって幹部が出迎えたという都市伝説も伝わっている。

今は、団長は、専門家も兼務だから団長だけやっている場合じゃない。以前は、調査計画を知らない部長クラスが、団長になってもまあまあOKだった。そうした人材はいたものだし、クライアントも団長が多少未経験でも一応海外経験はあるので見逃していたのだ。しかし、国内だけの経験じゃ見逃せないよね。それだけ海外にも団長候補がいないということだ。60歳を超えて嘱託では負担の多い団長ではみなさん断るだろう。50歳代も人材不足。それで国内から幹部をという発想だが、それは受け入れられない。

比国は大手コンサルの競争が多い国だ。先日見た、マニア都市圏の治水関連事業の応札は1社もなかった。再公示で、あるできのいいとは言えないコンサルが無競争で取った。点数は70点台でかなり低い。当然、NKやCTIIとか比国で十分経験あるコンサルが出ても良さそうだが出てこない。人がいない事情だろうね。それと難しい案件だから、受注した後で問題を起こし赤字になりたくないという営業判断もある。

今は、比国台風の復興事業の計画調査(団長クラスが3名で、総員40名)が実施されようとしている。2グループの戦いが予想されている。結果が楽しみだね。それでもJVが当然で2グループだから競争と言っても大したことはない。各社単独で応札できる様相ではないらしい。

人材不足というボディーブローが10年経ったら必ず効いてくると10年前に予測したが、どうも本当にそうなっているようですね。ご愁傷様。暇な団塊の世代も現場に戻らないといけないね。

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