2014年1月13日月曜日

2019:案件数の減少と競争の激化は本当だった

全てのセクターに関しては分からないが、水や防災に係る案件数の減少と競争の激化は他人事ではないのでチェックしている。

本格調査への参加はないので役務や専門家派遣(今は両者を一括して単独型という)の受注状況はすぐに把握できる体制が整っている。

全ての会社ではサンプルが多いが、ある水に特化した優秀なコンサル会社を代表として見てみよう。

S社という。

2013年の1年間で、12の応札があった。うち、受注は5件。受注率は、4割程度と落ち込んでいる。応札者の総数は、5,6名といったところか。

環境評価、水道、地下水、評価分析、有償など5部門で5,6名だから、年間で一人当たり約1件しか受注していないことになる。これはかなり大変な状況だ。役務だけではやっていけない。たぶん、本格調査に参加しているのであろう。

それでも、水コンとしてこれまで受注率の非常に高いコンサルであったことは承知しているので、これはかなり会社あるいは個人として深刻な状況であることには間違いない。確か、この会社の受注率は昨年の初めには57%程度だったと記憶している。

Aクラスと評価できる会社でもこのような状況だから、もっと低い会社の場合はもっと大変な状況だろう。

個人的には、3件以上(M/Mでは4.5以上)受注しないと安定した生活はできない。専門家派遣では1件で2年分受注もありだし、情報収集調査では、4か月ぐらいだから1件で3件分程度受注が可能だ。事前の調査は1.5か月以下となっているから受注件数で勝負しなくてはいけないから大変ということになる。その都度、競争に勝たなければいけないから過酷だね。半年も受注がないとそれこそ資金繰りが滞る。会社と同じだね。

以前も書いたが、個人で7件連続失注や会社全体で全く受注できていない商社系コンサルの事例もあるのだ。

Xさんは、前者だね。国際技術士という名前を会社名にして独立したが、2,3年で失速。W大のK学部自然地理専攻で国内コンサルに入った人。努力家で技術士を取って海外部の部長になったが独立。教育とか防災の役務に応札していたけどね。今は借り上げ者としてどっかにお世話になっている。自己主張は激しいが、個人的な実力はほとんどなかったね。

厳しい時代の到来と理解している。こういう傾向は、かれこれ数年続いている。以前取れた人が全く取れない事例は余りあるほどある。

どうコンサルとして生きていくか、真剣に考えないといくら応札しても受注できないという悪循環に入ってしまうのだ。

僕の場合は、来年の2015年からが勝負だ。受注方式の「最適ポルトフォリオ」を考える必要がある。あとは50代40代で優秀な競争相手がどれだけ出てくるかだね。

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