2009年7月3日金曜日

277:海軍か陸軍か

別に戦争の戦略を論じる気はないのである。確かに戦記物とか軍事的な戦略論は随分好きで、アマゾンで纏めて20冊以上を大人買いをしたこともある。

さて、主題だが、昔の大先輩達の中には戦前旧制中学を卒業後、陸軍士官学校や海軍兵学校に進学されたかが多くおられた。海軍兵学校などの名簿を見れば、存じ上げている諸先輩のお名前を見ることができる。74期のある方は以前ある機構のオフィスで2度お見かけしたが、何でお前がこんなところにいるんだ、と言われそうで逃げてしまったことがある。

昔々、アジアの某国で世銀融資で大ダムが建設され、日本のコンサルが工事監理を請け負っていた。設計まで受注したかははっきり知らない。世銀の融資案件のコンサル業務は今では中々受注できないのだから、昔は威勢が良かったのだ。1ドルが360円の時代である。数年か海外にいると家が建ったとうわさされた。

世銀からはカナダ人だったかの専門家が常に進捗を審査していたらしい。その方が厳しかったために問題が浮上し、現場所長が本社に支援を求めたのか、あるいは本社から視察に来ていたのかは不明である。

その時の所長に対して本社からの幹部の叱咤激励の言葉をどこかで聞いたことがある。飲んでいたので正確さはかける。

「貴様はそれでも帝国海軍軍人か」

と言ったか言わなかったか、そんな意味合いである。幹部は陸軍士官学校出身であり、所長は海軍兵学校出身と聞いている。中々豪快な言葉である。くどくど言わなくても一撃のコメントである。

小生も随分諸先輩に叱咤されたが、一理あると思ったし、ある時期まで一度でも不快に感じたことはなかったが、21世紀にはいるころから大分状況が変わってきた。貧すれば鈍するなのか。

叱咤される(パワハラ的ないじめだが)ことに納得がいかなくなってきたのである。不正、技術、人格など切りがないので具体の事例は上げないが。

逆に自分が後輩や部下を叱咤激励するのも難しい。やさしさが求められるのであるが、緊急事態になっている時にサボタージュするには流石に激怒した。しかし組織とは愚かなもので、内容よりも怒ることに問題があるらしい。これではまるでPTAだ。子供が親に言いつけするのに等しい。

怒ったり怒られたりすることで自己を内的に磨いていくのは映画だけになってしまったか?!

0 件のコメント: