2009年7月21日火曜日

316:パンパンガからの手紙

フィリピンからの手紙といっても旧日本軍兵士の手紙ではない。

1年ぶりぐらいか、ルソン島パンパンガ河流域のIWRM計画調査が始まるとの情報が入り、早速情報収集に入った。パンパンガ河上流域の地元大学のIWRM研究者A博士とコンタクトが取れてまずは第1段階。次にヨーロッパのIWRMに特化したコンサルと連携する体制を確立し受注に向けて準備を進めた。応札したら受注できたはずだった。

A博士ともたびたび情報交換したが、結局自分自身が会社を変えたためそれっきりとなっていたのである。最終的にCTIとNKがJVで受注した。今はプログレス1の纏めの時期かと思う。

A博士から1年ぶりでメールが届き、あれから案件はどうなったとのご質問。もう調査がが開始され地元でも知れ渡っているかと思ったが意外と知られていないようだ。コンサルの動きは活発ではないようだ。マニラに事務所を設置したからか。現地に入らなければいけないのだが。

パンパンガは何と言っても上下流問題が最大のテーマである。どちらかというと下流域の開発が進んでいて上流域はほっておかれている。ADBもIWRM対象としたが難しいので他に移った。状況はインドネシアのチタルム上下流問題が参考になる。NKのお得意だ。

CTIとNKの「精鋭」が実施していることだから、きっといい成果が期待できそうである。

A博士からは適宜情報を得て進捗を見守っていこう。比国は英語がお得意なので政策や戦略、法律は簡単に「書く」ことはできるが、実施することは不得意であるので辛抱がいる。比国でのIWRM成功例はない。

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