2009年7月16日木曜日

307:SWAp

アフリカではIWRMを推進する国とそうでない国があって面白い。南アは推進国の優等生である。随分お勉強させていただいた。

国によってはIWRMが全く考慮されていない場合もある。ウガンダとかマラウイがそうだ。その変わりではないが、

SWAp

というアプローチが適用されている。南アやレソトはIWRM戦略の中にSWApが適用されている。ウガンダはSWApの成功例として認識され、マラウイなどはウガンダまでお勉強に出かけている。ウガンダでは2001年から毎年SWApがJSRと共に行われている。NGOのWaterAidも熱心である。

SWAp (Sector Wide Approach)
JSR (Joint Sector Review)

いずれも水と衛生に係るものだが、アジア諸国ではあまり適用例を聞かない。アフリカでも前述の4カ国ぐらいで他国ではそろそろ適用されるかといった具合である。まだ成功例という事例の評価は時期尚早だろう。

詳細に説明しないが、セクター全体の開発や管理を利害関係者やドナーが連携して重複や無駄をなくそうというアプローチである。当たり前の話だがプロジェクトベースで各ドナーやNGOが勝手気ままに支援することを避けようとする考え方である。

毎年JSRを協働で実施モニターと評価を行い、セクター全体をバランスよく開発・管理する格好である。

ご存知IWRMは水資源セクターを超える概念だが、SWApと連携して進めIWRMをエンハンスし、シナジー効果を高める動きが最近目立っている。

南アやレソトはそういう動きが顕著である。

ECもこの動きに熱心でワーキンググループを支援している。こうした動きに少しでも関与するべくECが支援するワーキンググループに参加許可を申請して最近認めていただいた。まだ40人ぐらいだがGTZとかNGOとかの参加がある。まだ世界的には認知されていないが中々面白いので参加した。EC以外の国からの参加も認めてくれる懐の深さを感じている。IWRMももうあまり意識しないが、SWApは水資源以外でも適用されていてフォローの価値はあると感じている。

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