2010年11月6日土曜日

902:カウチで文藝春秋

海外出張も帰国まで1カ月になると加速度的に時間が過ぎる。すでに3週間になった。今回は中間的な一時帰国だが、コンサルは中間報告書も作成するため、いよいよ報告書作成に入ることになる。

洗濯が終わり、洗剤を確認したが、後3回するにはちょっと足りないか。

朝飯を食べて、地元のコーヒーを飲み、昨日届いた文藝春秋9月号を過去にちょっと戻るような雰囲気で読み始めた。

そう云えば、親父も日曜には横になって文藝春秋を読んでいたなあと思う。あの頃は親父も若かったから、

文藝春秋

中央公論

世界

の3冊だったと記憶する。親父も段々年を取るに従って、最後は文藝春秋だけになった。

ノンポリ(この言葉も死語だね)だった僕は、文藝春秋だけは偶に読むことはあっても他の二つは中を見ることすらなかった。自分で買う書籍は殆ど英語だったから、気が狂っていたんでしょうね。今でも二重人格的なところがあって、日本語と英語では性格が全く違うのが自分でも分かるし、心理学的にも面白いと思う。

こうして、久々文藝春秋を手にすると、やはり自分も日本人なんだなあとつくづく思う。日本語の活字に飢えていることもあろうが、日本人としての独特の価値観も持っていることを知ることとなる。

価値観の大きく違う途上国での仕事は面白く日本人的な価値観からはいつも離脱しているが、日ごろ忘れている日本人としてのアイデンティティーも失ってはいないことを再確認できる。

帰国したら実家の親父やお袋にまた会いに行こう。80歳を超えているから海外出張中に亡くなることはいつも想定している。出張中に何かあっても帰国できるかどうか分からないから、日本にいる時に会っておかないと最近は特に思う。それでも会えば、二人とも相変わらず元気だし、二日酔いになるほど親父と飲んでしまうから、直ぐ安心してしまう結果となる。

戦前、戦中、戦後を生き抜いた二人のど根性はいつもすごいなと感心する。僕らは平和ボケでずっときているから弱いよね。せめて海外の悲惨な途上国の現状を体感することで修行するしかない。

妻が時どき実家の親父にお酒を買ってくれているのだが、親父は飲まずに僕が海外から帰って遊びに行くまで取っておいてくれる。親心というのは有難いね。

0 件のコメント: