2010年11月24日水曜日

946:水法制度改革にどう取り組むか

水法制度改革にどう取り組むか

今回は第3回目ということで、今までに得た事実を基に、更に最新の情報を入れ当地の水関連法制度の現状と問題点を考察した。水政策を進める上で、最も重要なテーマだ。

ヴェトナムやインドネシアでも以前調査したことがあるが、法制度改革はコンサル如きでは扱いが難しいのは十分承知していた。

しかし、クライアントから要請があれば取り組むのがコンサルだ。

そんな中、いい参考文献を見つけた。

UNDP、EUと大学、国際NGO(?)の4団体が合同で作成している。IWRMを実施する上での法制度の整備の重要性を論じている。僕のような法律の素人には大変分かりやすい。IWRMはちょっと脇にほっておいても、読む価値がありそうだと感じていた。

僕はマニュアルとか参考書は一から全て読むことはしないで、先に実践的なことから始めて多少の知識を得てから、マニュアルや参考書を部分的に読むことにしている。その方が現実との対比ができるので効率的だ。間抜けで愚鈍だからかもしれないし、時間もかかるがその方が最終的にはいい成果がでると感じている。コンサルは兎に角実践での成果しか評価されない。

コンサルタントは学者さんや評論家ではないのだ。

その本は今までちょっと気にはなっていて、いつでも読めるようにはしていたが、この1年半水関連法制度をずっと見てきたから、今ちょっと読んでみると中々興味深いことが察知できた。来年度はこれを参考にして、運用マニュアルや水政策改革のヒントとしたい。参考書っていつどんな形で役に立つか分からないから不思議だね。人との出会いによく似ている。

世銀の専門家は2週間ぐらい来て、さっと水政策の提案書を書いてしまう。安直なもんだね。サウジでも見たが、内容は現実を殆ど反映していない。所詮、銀行屋さんだ。

実力がないのは承知しているが、僕なりに臨機応変な水資源管理体制を提言したいと考えている。既に相当身の丈を超えているけどね。50代は図々しく行くとしよう。

それにしても、力を貸してくれる方々が大勢いて、幸せだと思う。

0 件のコメント: