2010年11月14日日曜日

923:コンサルにおける発散と収束型思考

今日も南部アフリカは快晴である。降雨の気配が中々見えてこない。

洗濯は昨日終了したので、今日の雑用はない。蛾もいなくなった。ホテルは閑散としていていいね。このホテルもお客の入り具合の変動が激しいが、閑散とした雰囲気も修道院風でいいね。

コンサルの仕事も研究と同じで、

情報収集

分析・解析

代替案などの検討

計画案の策定

報告書作成

の作業が続くが、

上記3つが発散型思考を要するし、最後の2つは、収束型思考を要する。

コンサルにとっては二つの思考がなくてはいけないし、アサイメント期間で5つの工程を完結することが重要だ。クライアントから報酬を頂いている。

多面的なアプローチがないとコンサルは務まらないことを意味する。

さらに細かく云うと、5つの工程でも発散と収束思考が存在する。だから、与えられた期間で仕事をこなすのは大変なのだ。

今日からいよいよ報告書作成の本格的な作業を始める。自己完結型だから試練もあるが自由度もたっぷりある。

自分の頭の中で、発散か収束かの自問自答が繰り返される。

今までも膨大な資料が蓄積されているが、過去の報告書では精々10分の1程度しか書いていないし、アイデアも全て書いているわけではない。

企画化の段階で相当収束させている。

今回は過去の未完の成果も取り入れる。

開発計画なら単純で楽だが、水資源管理だから政策、戦略、実行計画など広範なものを含むし、組織強化、人材育成もある。水資源、水供給(村落、準都市、都市)、衛生、M&Eなどサブセクターも多い。

今は流石に1年半の経験があるので、発散から収束させることが全てのサブセクターで可能だし、サブセクターの関連性がはっきり描ける。この1年半は大変な苦労ではあった。

アウェーからホームになってきたと思う。だからいいわけじゃないが、論理的な思考としてはまとまってきた。金、人、物が見えることができる。

本当のこと云うと、役務など短期間でもこの思考ができないとコンサルはプロじゃないと思う。

話は飛ぶが、結構いい大学大学院出てコンサルに入る若手が、早めに技術士を取って、TOEICを900点ぐらい取って自己満足しているが、最悪だと思う。手堅く内向きなんだろうが、世界という舞台でコンサルとして戦っていくには心許ない。まあその気がないかもしれないけどね。そんなんで会社的に出世してもコンサルタントとしては2流のままである。

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