2013年6月1日土曜日

1597:地方分権化の諸相

どこの途上国でも地方分権は主流化している。

大方は名ばかりで、予算も人材も中央に集中している。インドネシアも2000年ごろだろうか、地方分権化の波が起こり、とりあえず人材が地方に移された。予算の地方移転はなかったか。それでも数年後、中央集権に戻ったと記憶してる。今はどうなかな?アジアはとんとご無沙汰だ。

地方政府がうまく行っているかの指標はいろいろあると思うが、心理的な観察もできる。

日本でも県庁の方が霞が関の省庁の方に会えば、やはり大きな立場の違いが歴然で、対等の協議にはならないだろう。ぺこぺこしている県職員のお姿が想像できる。

今まで、多くの国で、中央と地方のお役人の協議を垣間見たが、同じような上下関係を見た。

さて、この国の州政府と中央政府の関係はまだよく分からないが、今日午後、ある州政府の幹部と中央の幹部の協議を隣で聞いていると、ほとんど対等なのだ。英語じゃないから日系の方に説明してもらったが、地方政府の方は堂々とある課題について中央に要求していたそうだ。

この国では民営化も進んでいて、地方分権化と並行して推進されているし、州政府で幹部となって中央政府の幹部になることが普通だそうだ。社会主義国家だった名残であろうか?

英語しかできない状況だが、観察力で補っていこう。

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