2013年6月15日土曜日

1644:Contribuição de Senhor O

この州都に来る前は、州政府職員の英語力は実務上どうだろうかとかなり不安で、危惧していた。

来てみるとそれが案外できるのでビックリ。全員ではないが、僕が一番心配していた一般職員に英語が実務的に問題なくできる人が一人だけいたのだ。幹部クラスはできても、彼らが一緒に現場を回ることはまずない。僕と一緒に行動し、議論し、情報共有できる人が英語堪能で救われた。

この国の英語教育は、初等教育の6,7年生から始まる。周りの国はすべて英語圏だし、ネットや衛星放送など英語が氾濫していて影響力も強い。これからの世代は英語を自在に話すだろう。その兆しは田舎でも表れている。南米は英語圏がほとんどないので、そういうわけにはいかないから、いつまでたっても英語ができないし、できなくてもいいと考える。この国の10年後が楽しみだ。

英語が堪能なのは、O氏だ。オフィスでの質疑応答。3日間の現地踏査。彼がいなかったら最悪な情報収集だったに違いない。神に感謝だね。

O氏のいいところは、彼の意見をちゃんと持っていること。現状や課題を認識していること。バランス感覚があること。正直なところ。知的であること。ただ、チーフやイェスマンの部下たちとはあんまりいい関係ではなさそうだ。所内で情報共有が全くない。中央政府でもO氏ぐらい英語ができる人は幹部クラスしかいない。地方にも優秀な人が埋もれているのは残念だね。彼は州政府でもちょっと浮いてる感がある。出世も政治や人脈なんでしょうか?

来年は、O氏にも全国的に活躍してもらおう、と考えている。経費の捻出方法もあるが、何とか説明して認めてもらおう。州から中央そして他州への働きかけ。これが目指すところだ。この州で実施された案件は、プロジェクトの最後に中央でセミナーをやったが、参加者の評価はすこぶる悪い。プレゼンがかなり悪かったらしい。こういう裏の情報はなかなか入らない。だから、成果アリと勘違いして改善がなかったのだ。とぼけている方が楽だもんね。

国際コンサルは徹底的に英語でプレゼンを行い、現地語や他の公用語には優秀な通訳による逐次通訳が最も効果的だ。それはインドネシアやパ国で実践済み。二人三脚でのプレゼンには二人の息が合わないと失敗する。事前の準備では、通訳が徹底的にプレゼン内容やポイントを把握すること。

だんだんキーパーソンもできてきたね。他州でもO氏のような人材に会えることを祈念する。

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