2013年8月1日木曜日

1737:ENR top 225 international design firms in 2013

1年ぶりぐらいかな、ENRの国際デザイン・ファーム(コンサルおよび建設会社の設計業務)の世界順位を見ました。

欧米の世界的なコンサル会社の順位は当然高いので省略して、日本、中国そして韓国の会社の順位を比較してみよう。

1.日本

日揮さんは数年変わらず32位。不動ですね。日本工営も60位で変化なし。すでに、上位に食い込んでいく国際マーケット戦略の成果がないようだ。日本のODAだけじゃねえ、給与は上がらない。久保田豊さんが泣いているかも。

それ以下は、

八千代さんが、97位から81位に躍進。JICAさんの案件をたくさん取っているもんね。業務内容の質は語らないが。

オリコンさんは、88位。PCIさんから200名移動したそうだが、まだ効果は出てないね。日本工営を凌駕するまでに至っていない。日本工営を目指してはダメだね。

100位以下は、5社で、CTI、日水コン、NJSが入っている。総合コンサルじゃないのであんまり受注額は上がらないようだ。CTIはもっと上位でもいいんじゃないかな。

2.中国

最高順位は、51位で、すでに日本工営を軽く超えている。100位までに10社、200位までで18社、225位まででは20社に上っている。すでに日本は敵ではない。アフリカの当地でも中国人が頑張ってますね。今日のお昼の中華屋も昔の日本食屋の日本人の多さに似ていたね。今は昔ですね。

3.韓国

数年前に比較したときは、日本は中国には負けているが、さすがに韓国には勝っていると言ったが、あれから数年ですでに韓国も日本勢に勝っている。

最上位は、36位で、これでは中国にも勝っている。225位までの会社は10社。日本は9社だから総数でも韓国の勝ち。当地の辺境州でも韓国人がいたねえ。

国際開発ジャーナルは、御用新聞だから、こういう国際比較はしませんね。いいとこ全くないしね。精々、国内コンサルだけの順位表だけ載せている。

僕はもう会社員じゃないので会社の順位は関係なし。個人コンサルの資質だけしかない。満足。

追記:うちの奥さんはエンジニアじゃないけど、このブログ読んで、へーそうなんだ、と感心してましたね。意外とコンサルでも知らない事実ではある。コンサル業界は世界的にはトヨタさんと違うレベルである。

そうそう、トルコのテメルスーもこの20年以上で大躍進して、たぶん100位台に入っている。中央アジアやアラブ諸国の案件で頑張っている。去年、アンカラのオフィスに行ったら、すごい自社ビルでびっくりした。たぶん日本工営の本社ビルを超えている。もうそういう時代なんですね。イギリスのコンサル会社は大方アメリカの会社とのM&Eで吸収されているケースが多いが、日本のコンサルが狙われないのは、吸収してもメリットがないことが大きい。日本国内のパイは小さいし、海外コンサルも振るわないし、職員が英語できないので使えない。アンジェロセックというフランスの会社が日本の潰れたコンサルを吸収したが、大躍進はしていないね。

日本のコンサル同士が合併しても相乗効果は望めない。現地法人もある大手コンサル会社もあるが、現地法人が大躍進しないのは優秀な人材を入れていないから。給与が安いんでしょうね。余った人材が流入するだけ。補助要員で使うだけじゃダメなんですね。戦略がないのもあるね。インドなんか、ある欧米のコンサルはインドの現地法人ですごい業績を上げているし、インド人を別の国の案件で使っている。現地法人同士の連携も国際戦略上重要なのだ。戦略なき会社はじり貧。日本のコンサル業界の衰退はもうかなり前から始まっているのだ。







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