2014年7月5日土曜日

2413:マニュアルの定義?

いろいろ関係者の方々と話していると、マニュアルの定義というものが人それぞれ、あるいはセクターによっても変わることがある。

一般論で言うと、利用者が間違いなく必要な手順をマスターし、目的とする活動を首尾よく実施するためのものだ。

ハンドブックということもある。

いずれにしても、書いてある通りに実施すれば間違いがないことが必要条件である。発電所やプラントといった施設運用上の業務は、間違いがあれば大事故につながる。

或いは、我々が利用するパソコンや電気器具、自動車など身の回りの機器の利用者マニュアルは利用上必要とされる情報が満載され、何かが起こった時に活用されるようになっている。通常はすべて中身を理解していなくても異常があった時には必ずレファーする。飛行機のパイロットも異常事態に見てるね。

いわば、良き実践の集合体である。

ただ、途上国の水衛生セクターなどの事業では、管理者がコミュニティーであったり、技術的に経験不足な地方職員らが利用されるため、マニュアル作成時に期待した良き実践が必ずしもその通りに行われないことも多い。従って、マニュアルは改訂されることが必然であり、そのための経験や知見は現場から集められることになる。

非常に時間がかかるプロセスだ。作成されたマニュアルが必ずしもその国あるいは地域の実情にそぐわないことも想定されるからだ。

建設事業と違って、非常に地味な作業と言ってもいい。

しかし、関係者の入れ替わりも頻繁であるし、新人教育上も効率的な技術移転を行う上でマニュアルあるいはガイドラインを整備し、改訂し、最新化しておくことが大事なことである。

一般に、途上国ではそうしたマニュアルの作成から改訂まで支援機関が実施することが散見される。理想的には、その国の関係者自ら改訂や補足を行うのが期待されているがなかなか上手くいっている事例は乏しい。お金も人も物もない。。。

さて、どうしましょうか?

セクターの如何に係らず、真の課題ではなかろうか。

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