2014年6月9日月曜日

2351:僕の知識管理の原点とは?


僕の知識管理の原点とは?

この1年余り南部アフリカの某国某水供給衛生セクター所管官庁や州や郡で同セクターに係る知識管理構築の支援を行っているわけだが、僕自身の経験は、遥か30年以上にまで遡る。

1981年に、あるコンサル会社に入社したが入社寸前まで「海外コンサル事業本部の設計部に所属するはずだった。それが入社寸前に技術開発部所属に変わった。どういう理由かは思い当たる節があるが、その事情は、ここでは書かない。責任者がまだ存命中だしね。

さて、この技術開発部という部署こそ、海外コンサル活動の技術的な「頭脳」の役割を持つものだった。海外事業に特化した独立した研究開発部としては、当時のコンサル会社にはなかった機能だ。

今思えば、先進的な発想だね。海外事業で実施する案件は膨大だが、それら実施上の技術的課題は多くある。調査計画手法も確立してはいなかった時代。案件の大きさも全国レベルにまで達していたのだ。マレーシアやインドネシアでは、全国規模の大型マスタープランが進行中で、そういった傾向がますます強くなり、知識の集積と統合化が大きな課題だった。当時は、知識管理という言葉と概念はまだ存在せず、調査計画のシステム化、という表現で実施されていた。

僕は入社してすぐ馬国の全国水資源開発マスタープラン調査団の末席の下働きを命じられ、同時に入社早々水資源開発に係る計画手法のシステム化研究開発の一員ともなった。

これが、今から思えば、実務的な事業と研究開発両方に参加し、「知識管理」に携わった最初と考えている。

だから、今やっていることは、30年以上もこれまでやってきたことと符合してくるのだ。時代は変わり、コンピューターやインターネットの普及で、我々国際専門家に期待されていることは専門性しかない。その専門性も高度化しないと役に立たない時代なのだ。

技術開発部は、バブルの崩壊と共に解散、今もない。

今は、支援される側の知識管理が目的だが、支援する側のコンサルや公共機関の知識管理も十分とは言えないのが実情だ。だから知識管理を支援する専門家は多分日本には殆どいない。コンサルでは僕だけじゃないかな。マジで。

課題は常に自分の課題に戻ってくる。

知識を管理するための知識は、自分にあるのか、ないのか、移転できるのか。。。常に自問している。

世界には良例があるからその肩の上に乗ることで進んでいる状況かな。

 

 

 

0 件のコメント: