2014年2月20日木曜日

2117:Living documentという発想

いよいよ最終の報告書も完成だが、文書作成に関して一言。

この5年ほど途上国政府機関のプログラム管理に係ってきたが、当然のこととして管理強化のための文書を作る。

文書の初めには、必ずこの文書は、

living document

ですよと、注意書きする。

文書は必ずレビューし、改訂されるものと定義してきた。その改訂手順も書く。

今回も同様。

始めから完全なものを求めないし、改訂されることを前提に書いている。こういうアプローチはなかなかないものだ。なぜなら、コンサルとして面倒くさいから、という単純な理由。マニュアルの書き方もあまりご存じないこともある。

技プロなんかで作成されるマニュアルも利用する側のことは全く考慮されていないのが実情。プロジェクトが終われば、後はさようなら、頑張ってね、といった具合だ。

後で誰かにレビューされるとは思っていないからね。今回はかなり詳細にレビューさせていただき、課題を沢山いただいた。社会開発系のコンサルさんは何社かあるけど、意外といい加減ですね。細やかさが売りかと思っていたが、プロジェクトが終わった後の持続性についてはお茶を濁す程度。マニュアルの書き方すら知らないらしい。自分のやったことのまとめじゃマニュアルにならないいんですね。

特に、地方給水とか衛生は、コンサルが沢山あるわけじゃないので、数社だけの競争になる。地下水屋さんは視野が狭いし、社会開発系のコンサルは持続性に対する知見がないし、がっかりしちゃうよね。

案件の事後評価は徹底的に行う必要があると思いますね。ワンパーターンの分析評価の問題点は指摘されていないんでしょうかね。かなりあると思いますね。

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