2014年5月6日火曜日

2254:第2州1日目

5月5日、日本は連休の後半でこどもの日。

第2州目の事前会議も首尾よく終了。この州はかなり優秀な州だが、部長と話していて、やはり人材確保が難しい件を聞いた。UNICEFもDfIDから資金を得てあと1年3郡でWASHを続けるということだ。

明日はワークショップ。前回同様に小規模で。

さて、下記はまた別の本の要旨。もうこういう本は要旨だけでいいかな。

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戸部良一『失敗の本質、日本軍の組織論的研究』要旨

・本書は、太平洋戦争における日本軍の「戦い方」「負け方」について分析する。
戦争指導全般を扱おうとするものではない。

研究対象としたのは、ノモンハン事件、ミッドウェー作戦、ガタルカナル作戦、
インパール作戦、レイテ海戦、沖縄戦である。

これら失敗の事例は、現代の日本の組織も学ぶべきところがある。(確かにそうだね。最初から最後までね。)

・人間関係や組織内融和の重視は、本来、軍隊のような官僚制組織の硬直化を防ぎ、
その逆機能の悪影響を緩和し、組織の効率性を補完する役割を果たすはずであった。(300万人も兵隊がいたわけだしね。大組織だ。)

しかし、インパール作戦をめぐっては、組織の逆機能発生を抑制・緩和し、
あるいは組織の潤滑油たるべきはずの要素が、むしろそれ自身の逆機能を発現させ、
組織の合理性・効率性を歪める結果となった。(戦線拡大での失敗の最たるもの)

・作戦成功のための第一条件は、まず何よりも、作戦目的の明確化である。
それが作戦参加の主要メンバーによって共通の認識のもとに共有されていること、
さらに、目的遂行のための自己の任務の認識が正確になされていることが不可欠である。(コンサル会社でもそうだね。目標とか目的が不明確で、いつも外的要因によって浮いたり沈んだり)


・軍事上の作戦においても、そこには明確な戦略ないし作戦目的が存在しなければならない。
目的のあいまいな作戦は、必ず失敗する。(失敗もあやふやに処理する風潮もある)

・米軍の作戦展開の速さは、豊富な生産力、補給力、優秀な航空機要因の大量供給といった、
物的・人的資源の圧倒的優位性に負っていた。
同時に作戦の策定、準備、実施の各段階において迅速で効果的な意思決定が下されていた
という組織的特性にもその基盤を置いていた。(確かに)

・近代的な大規模作戦を計画し、準備し、実施するためには、陸海空の兵力を統合し、
その一貫性、整合性を確保しなければならない。(御意)

・どんな計画にも理論がなければならない。
理論と思想にもとづかないプランや作戦は、具体的な効果を与えることはできない。(最も重要なことで、コンサル活動においても理論のない活動が多く散見される。これは最大手から中小コンサル全般に言えること)

こうした理論の尊重は、当然そのための学習を促すことになる。
米軍にとって、理論とは他から与えられるものでなく、
自ら作り上げていくべきものと考えられている。(実は、軍隊組織こそが、最も知識管理を重要視しているのだ。今回はある国そしてある郡組織の文献を参考にしている。)

・組織に緊張を創造するためには、
客観的環境を主観的に再構成あるいは演出するリーダーの洞察力、
異質な情報・知識の交流、人の抜擢などによる権力構造のたえざる均衡破壊がカギとなる。(なかなかないね、コンサルでも。ずっと勢いのあったPCIは結局組織を破壊してしまったね。残念)

・組織が進化するためには、新しい情報を知識に組織化しなければならない。
つまり進化する組織は学習する組織でなければならない。
組織は環境との相互作用を通じて、生存に必要な知識を選択淘汰し、それらを蓄積する。(今まさに実施している僕の活動だ)

・戦略的思考は日々のオープンな議論や体験のなかで蓄積されるものである。
明治の軍人が戦略性を発揮しえたのは、武士としての武道とならんで、
兵法が作法として日常しつけられていたからであった。
戦略がなければ、情報軽視は必然の推移である。(ボトムアップ方式である。日常の現場の活動こそ意味がある)
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午後はいい気持ちでお昼寝してしまった。環境の良さであろうか。あるいは疲れか?

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